郡山・塚原市保健所長に聞く 市中感染の可能性...慎重な生活を

 
「人の活動が活発になれば感染者数の増加は避けられない」と話す塚原所長

 郡山市では今月に入ってから、5日時点で18人の新型コロナウイルスの感染者が確認されている。感染経路不明者の割合が増加傾向にあり、市保健所は市中感染の可能性があるとしている。市によると、今年3月から9月末までに感染が確認された同市の67人のうち、感染経路不明者は22人(33%)、9月分では感染確認者32人のうち経路不明者は15人(47%)だった。塚原太郎市保健所長に現在の感染状況や生活する上での注意点を聞いた。

 ―市中感染の現状は。
 「8月から感染経路が分からない患者の割合が増え、市中感染が起こっていると認識せざるを得ない。市内の感染者数は7月から少しずつ増えている。人の活動が活発になれば感染者数の増加は避けられない。経済活動と感染予防のバランスを慎重に取りながら生活してほしい」

 ―10月に入り、市内での感染者増が顕著に思える。傾向は。
 「家族内感染が多い。家族内で症状が出た際には検査結果が出るまでの約1日、事情が許すのであれば結果が出るまでの間、別室で極力接触を避けてもらいたい。これが一番重要なことだと思う」

 ―感染経路を調べる上で困難はあるか。
 「感染患者に対し、差別や誹謗(ひぼう)中傷が一般的に起こっていることが知られるようになり、患者からの情報の聞き取りが難しくなってきている。市民に情報を公表しないことへの批判もあるが、患者本人の意向も大事なので難しい」

 ―インフルエンザの同時流行も想定される。
 「インフルエンザのピークになれば、毎日数百人の単位で発熱者が出てくると推計される。医療機関への影響も想定される。かかりつけ医でのPCR検査が難しければ、1日に開所したPCRセンターを利用してもらいたい。かかりつけ医がいない人は市発熱外来を案内するので帰国者・接触者相談センター(電話0120・567・747)に相談してほしい」