旧中合福島店に「スーパー」入居へ 1、2階を展示スペースに

 
福島市が利活用する見通しとなった旧中合福島店。閉店後は空きビルで、市街地のにぎわい創出が課題となっている

 福島市が、閉店した中合福島店の空きビル(辰巳屋ビル)の1、2階を商業や展示スペースとして活用する方針を固めたことが6日、分かった。スーパーなどが入居する予定で、年末商戦前のオープンを目指している。「県都の顔」だった中合の閉店で中心市街地のにぎわい回復が急務となっており、市は建物の解体まで有効活用することで活性化につなげたい考えだ。

 中合はJR福島駅東口周辺の再開発に伴い8月末に閉店し、建物の解体は2022年春に始まる予定。関係者によると、1階はスーパーなどが入居する商業ゾーン、2階は主に展示スペースとなり、来年度も継続して営業する見込み。2階には、NHK朝ドラ「エール」のモデルとなった同市出身の作曲家古関裕而に関する展示をはじめ、震災10年を節目に企画している復興パネル展、中合で定期的に開かれていた物産展などを開催するイベント会場での活用を計画している。

 今月に開かれる市議会緊急会議(臨時会)に、本年度分の賃料や維持管理費などの関連予算約3000万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出する方針。中合の閉店で駅前の人通りの減少が懸念されており、関係者は「なるべく早くオープンさせ、駅前の活性化やにぎわい創出につなげていきたい」と話している。

 再開発では、商業施設やホテル、オフィス、公共の交流・集客拠点施設、分譲住宅などを備えた大型複合施設が建設され、26年春までに完成する予定。現在、地権者らでつくる再開発準備組合などが商業施設のキーテナント予定事業者と入居条件に関する交渉を進めており、年度内の事業計画認可を目指している。

 空洞化が懸念される中心部だが、新たな商業施設建設などの動きもある。街なか広場脇では11月にテナントビル「Lamp120(ランプイチニーマル)」がオープン、隣接する3階建ての複合商業施設「福島市本町ビル(仮称)」は来年5月に完成する見通しだ。また来年4月には福島医大保健科学部(仮称)のキャンパスが開設される。