野良グッピーが繁殖...飼育「責任持って」 福島・住宅街の水路

 
住宅街を流れる水路で見つかったグッピー。いろいろな色彩の斑紋を持つのがオスで、メダカに似ているのがメス=福島市瀬上町

 福島市瀬上町の住宅街の水路で熱帯魚のグッピーが繁殖していることが7日分かった。グッピーは中南米原産の魚だが、観賞用に飼われた個体が捨てられるなどして、全国の温泉地など暖かい水が流れ込む場所で生息が確認されており、「野良グッピー」などと呼ばれ問題になっている。同市の事例がどのようにして発生したかは不明だが、環境省は「在来種のすみかなどを奪う恐れがあるので、グッピーを捨てないでほしい」と呼び掛けている。

 同市の「野良グッピー」は9月末、同市の男性(35)と妻(34)が発見した。摺上川に流れ込む水路で小魚を網ですくった際、鮮やかな体色をした魚とメダカに似た魚が捕れた。ペットショップに持ち込んで見てもらったところ、鮮やかな個体はオスのグッピー、メダカに似た個体はメスのグッピーということが分かった。腹の大きなメスや稚魚も多数確認され、繁殖していることも明らかになった。

 熱帯魚のため低温に弱いが、環境省などの調べでは北海道、長野、静岡、岡山、大分、鹿児島などの温泉地、沖縄の河川などで繁殖が確認されている。県内では、過去にいわき市の温泉地で見つかった記録がある。

 本県の河川環境に詳しい阿武隈淡水動物研究会事務局の稲葉修さん(53)=飯舘村=によると、県内で野良グッピーが確認されたのは、いわき市の記録以外ないという。稲葉さんは、今回見つかった場所では、冬を越せるか分からないとした上で「日本の自然にはなじまない魚。責任を持って人の手の中で育ててほしい」と話している。