浜通り整備!最先端研究と地域結ぶ 福島大モデルビレッジ構想

 

 福島大の三浦浩喜学長は7日、政府が浜通りに整備を検討する国際教育研究拠点構想について、浜通りの復興を進め、復興の先にある新しい社会づくりにつながる研究を行う「モデルビレッジ」にするよう提言した。福島大は大学院の一部をこのモデルビレッジに移し、有益な研究成果が出せるよう、最先端研究を担う他大学と地域との間の「つなぎ役」を担う。大学の定例記者会見で発表した。

 大学によるとモデルビレッジは、大学や企業が未来型農業や防災・減災、再生可能エネルギー、発酵醸造などの研究に取り組むフィールドとする。地域通貨の導入など、さまざまな社会実験を行うために「特区」を設けることも想定している。研究者ら400~600人が居住するコミュニティーの形成を目指す。

 三浦学長は「いくつかの大学が構想に参画することを表明しているが、個別に研究を展開しても浜通り地域の復興につながらないのではないかという認識がある」と説明。その上で「福島大が研究の受け皿的な役割を担い、地域と研究機関を結び付けてコミュニティーをつくっていきたい。復興庁も福島大の考えを取り入れていくと言っており、大学として重点施策として取り組む」と意欲を語った。

 三浦学長はまた、10年先を見据え大学がやるべきことをまとめた計画「福島大学ミッション2030」を発表した。計画では、大学を「社会づくりの実験室」と位置付け、人口減少など地域や世界の21世紀的課題に取り組む人材を育成するとしている。国際教育研究拠点に積極的に参画し、大学全体の研究・実践のフィールドとすることや、大学の強みを生かした異分野間の共同研究を推進すること、新たな教育研究組織を構築することなどを目標に掲げている。