過活動膀胱「転倒リスク2倍」 福島医大・大前特任准教授研究

 

 福島医大病院の臨床研究教育推進部副部長の大前憲史特任准教授(43)が、「過活動膀胱(ぼうこう)」の症状を持つ75歳以上高齢者の転倒数が症状を持つ前と比べて2倍以上になるとの研究結果をまとめた。過活動膀胱の主な症状は突然起こる我慢できないような強い尿意。

 研究内容は8月28日付の米国泌尿器科学会の国際医学雑誌「ザ・ジャーナル・オブ・ユラロジー」電子版に掲載された。福島医大が6日、発表した。

 大前特任准教授によると、福島医大と須賀川市が共同で行っている健診に参加した75歳以上の高齢者577人の2年分のデータを分析した。解析結果では、転びにくかった高齢者が過活動膀胱を患った後の1年間で、転倒する数が2倍以上になったという。

 大前特任准教授は「突然我慢できない強さの尿意が起こると、歩行のリズムや速度を乱すことから、転倒につながる可能性がある」と原因を分析した。その上で、大前特任准教授は「過活動膀胱は予防や治療が可能な疾患。今回の研究は、高齢者が転倒しないようにする予防策の目安になる」と話した。