会津医療センター「診療再開」患者ら安堵 クラスター再発防止

 
外来診療を7日から再開した会津医療センター付属病院

 福島医大会津医療センター付属病院(会津若松市)は7日、新型コロナウイルスの院内感染を受けて休止していた外来診療と新規入院の受け入れを再開した。県内最大の17人のクラスター(感染者集団)が発生した反省を踏まえ、発熱の症状がある患者には積極的に検査を実施するなど、再発防止策を徹底しながら地域医療の一翼を担う構えだ。

 病院の正面玄関には「安心して受診いただける環境が確認できたことから、診療を再開することといたしました」との張り紙が掲示された。午前8時に診察の受け付けが始まると、通院患者らが次々と訪れた。

 半年に1回通院しているという喜多方市の62歳女性は「院内感染は、感染防止対策をした中で発生しており、病院を責めることはできない。また通うことができ、良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。2カ月ごとに通う妻の付き添いで訪れた喜多方市の65歳男性は、「院内は落ち着いた様子だった。感染症に対する社会全体の意識が薄くなっていると感じているので、気を付けなくては」と語った。

 同病院によると、院内感染の発生後、対策に追われる職員らに応援メッセージが多数寄せられたという。郡山市の女性からは「一緒に頑張ろう」と書かれたカードを添えた花かごが届いた。「少しでも癒やしになれば」と昭和村の農家からカスミソウも送られてきた。

 同病院は、内科系の病気の初期治療や総合的な診療を行う「総合内科」など、26の診療科で地域住民の健康を支えてきた。しかし、9月11日に患者と職員計3人の陽性が判明し、14日からは外来診療を休止した。同23日までに患者6人、職員11人の計17人まで感染が拡大した。スタッフや入院患者ら計683人のPCR検査を実施し、全員の陰性を確認したことから診療を再開した。