全国の埋蔵文化財集結 会津若松で「発掘された日本列島」10日開幕

 
「発掘された日本列島2020」の展示準備を進める学芸員ら

 文化庁が発掘調査の成果を公開する巡回展「発掘された日本列島2020」は10日、会津若松市の県立博物館で開幕する。埋蔵文化財に親しみ、保護の重要性を理解してもらおうと、全国の博物館を巡回し開いている。同博物館での開催は17年ぶりで、地域の文化をつないできた先人たちの多様な営みを出土品で紹介する。会期は11月15日まで。

 8日は会場の展示作業がほぼ終了し、観覧者を迎え入れる準備が整った。

 「新発見考古速報」では近年特に発掘成果が注目された7遺跡を取り上げる。特集1のテーマは「日本の自然が育んだ多様な地域文化」。全国を代表する旧石器~古墳時代の44遺跡を紹介、吉野屋遺跡(新潟県三条市)の火焔(かえん)型土器や、オクマン山古墳(群馬県太田市)の鷹匠埴輪(はにわ)などを展示する。特集2は「記念物100年―我がまちが誇る史跡・名勝・天然記念物」と題し、記念物がある自治体の保存活用の取り組みをパネルで紹介する。

 同博物館オリジナル企画の地域展「ふくしま古墳発掘フロンティア」では、古墳時代中期の灰塚山古墳(喜多方市)の出土品を県内初公開するほか、県内の古墳時代に焦点を当て6遺跡を紹介する。

 時間は午前9時30分~午後5時(入場は同4時30分)。月曜日休館。観覧料は一般・大学生700円、高校生以下無料。企画展料金で常設展も観覧できる。会期中、講演会や考古学講座、みどころ解説会などの関連事業も開催される。

 同展は文化庁、同博物館、福島民友新聞社、全国新聞社事業協議会などの主催。