2号機建屋上部へ初の立ち入り 放射性物質の放出経路など確認

 

 原子力規制委員会は8日、東京電力福島第1原発2号機の原子炉建屋を現地調査した。水素爆発を免れた2号機は建屋内の放射線量が高く、地上5階まである建屋の上部に人が立ち入っての調査は初めて。事故当時の放射性物質の放出経路などを確認する。規制委によると、5階に設置された原子炉格納容器のふたの内側に多量の放射性物質が付着し、高線量の原因となっているとみられる。

 調査チームはエレベーターで5階まで上がった後、4階から下の各階で壁に付着したちりなどを数カ所ずつ採取。格納容器から漏れた放射性物質が建屋内でどのように拡散したかを調べるという。

 規制委の更田(ふけた)豊志委員長は調査後の取材に対し、建屋内に放射性物質で汚染されたちりが漂っているのを確認したと説明した。更田委員長は「壁面や床面、天井面が汚染しているのは事故時に放射性物質が漏れ出して付着したと予想される。しかし、事故から時間が経過しても汚れたちりが漂っているのは不思議だ」と述べ、建屋内で汚染されたちりが発生している可能性を示唆。今後、詳しく調べる考えを示した。

 規制委は2013~14年にも調査を行ったが、放射線量が高く立ち入れない場所があった。

 放射線量が低下したことから昨秋に調査を再開し、年内にも報告書をまとめる方針。