「風流のはじめ館」オープン!和文化発信 須賀川にぎわい創出

 
開館した「風流のはじめ館」。貴重な俳句関連資料を展示しているほか、文化交流の新たな拠点として期待がかかる

 須賀川市が俳句をはじめとする和文化の発信や交流の場として同市本町に整備を進めてきた「風流のはじめ館」が9日、開館した。開館記念式典を行い、関係者が市の文化振興や回遊性の向上、にぎわい創出に期待を寄せた。

 同市は、江戸時代の俳人松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅路で、須賀川俳壇の有力者相楽等躬(とうきゅう)を訪ね、1週間滞在した地として知られる。市は1989(平成元)年、芭蕉来訪300年を記念して市役所敷地内に「芭蕉記念館」を整備したが、東日本大震災で損壊。同市本町のビルで仮設運営していた。

 「風流のはじめ館」は「芭蕉記念館」の後継施設で、芭蕉や等躬をはじめとする須賀川の俳人らの資料を収蔵するとともに、市民らの文化交流拠点として利用される。

 俳句関連資料の展示室「文化伝承の間」や交流スペースなどを設けた「芭蕉・等躬の庵」と多目的室として活用できる「郷学の間」、季節の植物を楽しめる「四季彩の庭」の3エリアで構成。市は、市民交流センター「テッテ」の利用も併せ、市街地の往来の活性化を図る考えだ。

 建設地には、等躬の屋敷の敷地内で、白河藩校の敷教第二舎(ふきょうだいにしゃ)として開設された「郷学所(ごうがくしょ)」があったとされる。建物は木造平屋で、延べ床面積は約730平方メートル、敷地面積は約2140平方メートル。総工費は約4億6000万円。

 式典では橋本克也市長らがあいさつし、関係者がテープカットした。記念講演会も開き、芭蕉に詳しい佐藤勝明和洋女子大教授が「風流の初~須賀川の等躬・芭蕉と『奥の細道』」と題して講演した。

 開館時間は午前9時~午後10時(日曜日、祝日は同8時、文化伝承の間は同5時)。火曜日休館。火曜日が祝日の場合はその翌日休館。問い合わせは風流のはじめ館(電話0248・72・1212)へ。