「発掘された日本列島展」10月10日開幕 会津若松・県立博物館

 
貴重な出土品が並ぶ「発掘された日本列島2020」展=9日午後、会津若松市・県立博物館

 文化庁による調査成果を公開する巡回展「発掘された日本列島2020」は10日、会津若松市の県立博物館で開幕する。9日には内覧会が開かれ、招待者が大胆で絶妙なバランスの突起を持つ吉野屋遺跡(新潟県三条市、縄文時代)の火焔(かえん)型土器など注目の展示に見入った。会期は11月15日まで。

 同展は、文化庁、同博物館、福島民友新聞社、全国新聞社事業協議会などの主催。全国の博物館を巡回し開かれている。同博物館での開催は17年ぶり。発掘成果が特に注目された7遺跡を取り上げた「新発見考古速報」には、八日市地方(じかた)遺跡(石川県小松市、弥生時代)から出土した柄付き鉄製(やりがんな)などを展示。固定のために巻いた桜の皮までが完全な形で残っている。特集1「日本の自然が育んだ多様な地域文化」に展示された火焔型土器は芸術性が高く、展示を担当した高橋満学芸員(考古)は「装飾が機能を超えた例」と指摘している。

 オリジナル企画の地域展「ふくしま古墳発掘フロンティア」では、灰塚山古墳(喜多方市、古墳時代中期)の出土品を県内初公開。遺体の上に置いたと考えられる特殊な形の竪櫛(たてぐし)や人骨から復元した王の姿のコンピューターグラフィックなどが注目を集める。

 内覧会に参加した同館友の会の長谷川市郎さん(75)は「ガラスケースがない埴輪(はにわ)の展示方法は初めて。またゆっくり見たい」と話した。午前9時30分~午後5時(入場は同4時30分)。月曜日休館。観覧料は一般・大学生700円、高校生以下無料。