「発掘された日本列島展」開幕 全国の『遺跡調査』成果一堂に

 
展示された埴輪などに見入る来場者=会津若松市・県立博物館

 文化庁が調査成果を公開する巡回展「発掘された日本列島2020」が10日、会津若松市の県立博物館で開幕した。全国57遺跡から出土した土器や埴輪(はにわ)など約400点を展示、列島各地に花開いた地域文化の結晶が来場者を引き付けている。11月15日まで。

 文化庁、同博物館、福島民友新聞社、全国新聞社事業協議会などの主催。全国の博物館を巡回しており、同博物館では17年ぶり。

 展示方法を工夫し、「日本の自然が育んだ多様な地域文化」の展示では人形(ひとがた)、家形、鳥形などの貴重な埴輪を直に見ることができる。

 注目の7遺跡を取り上げた展示では、八日市地方(じかた)遺跡(石川県小松市、弥生時代)から出土した国内最古の柄付き鉄製やりがんななどを展示。会場ではこのほか、大胆な芸術品のような吉野屋遺跡(新潟県三条市、縄文時代)の火焔(かえん)型土器やオクマン山古墳(群馬県太田市、古墳時代)の鷹匠(たかじょう)埴輪(はにわ)などが注目を集める。

 また地域展「ふくしま古墳発掘フロンティア」では灰塚山古墳(喜多方市、古墳時代中期)の出土品を県内初公開している。同市の会社役員、男性(70)は「人間のエネルギーを感じる素晴らしい内容。縄文人も地域によって文化が違うことが分かった」と話した。

 午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)。月曜日休館。観覧料は一般・大学生700円、高校生以下無料。会期中、講演会や、みどころ解説会などの関連事業も開かれる。