葛尾に和牛繁殖施設 3カ所整備、2022年春稼働予定

 

 葛尾村は和牛を繁殖する「肥育素牛生産施設」を村内3カ所に整備する。1カ所当たり計324頭を飼育できる牛舎などを建て、農畜産業の復興を進める。2022年春の稼働を予定している。

 12日開かれた村議会の臨時会で、施設の測量設計と建築設計委託費約8300万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案が可決された。

 村によると、施設は村内の上野川地区に2カ所、大笹地区に1カ所を整備する。いずれも同規模で、それぞれ繁殖、育成、哺育の牛を飼育できる牛舎や飼料資材庫、管理棟などを建てる。

 和牛の生産は、母牛に子牛を産ませて育てる「繁殖」、子牛を大きく育てる「肥育」の二つの工程に分かれる。村は村内の三つの肥育農家に無償で施設を貸し付け、繁殖と肥育を一環してできる体制を構築。総事業費は約17億円を見込み、国と県の福島再生加速化交付金を活用する

 村によると、村では東日本大震災前の10年度に繁殖農家95軒が314頭、肥育農家9軒が3313頭を飼育していた。今月1日現在の飼育頭数は繁殖農家16軒が197頭、肥育農家2軒が120頭で、大幅に減少した。

 松本忠明村地域振興課地域づくり推進係長は「村の畜産振興を進め、畜産で出たたい肥を農地に、農地で出たわらを畜産に還元する耕畜連携も図っていきたい」と述べた。