郡山に厚労省クラスター対策班 調査開始、拡大要因を分析

 

 郡山市で新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受け、厚生労働省のクラスター対策班は12日、現地で疫学調査を始めた。14日まで感染拡大の要因などを調査、分析する。市は今週中にも分析結果をまとめ、具体的な感染防止対策を検討する。

 11日までの同市の感染者数は121人で福島県内で突出して多い。市は感染経路が不明な「市中感染」が広がっているとし、今月上旬に県に支援を要請していた。

 対策班は、JR郡山駅周辺の接待を伴う飲食店の従業員に実施されるPCR検査の結果も踏まえ、市内で感染者数が増加した8月以降の感染状況や行動歴、感染経路などを分析する。PCR検査には96店舗357人が申し込んでおり、13日から検査が始まる予定だ。品川萬里市長は「(感染者が急増している)状況の変化から専門家チームの助言をいただくのが望ましい」としている。

 また県は、疫学調査支援として保健師2人、入院調整などで協力する災害対策現地情報連絡員(リエゾン)を派遣することも決めた。

 内堀雅雄知事は12日の定例記者会見で、県内感染状況について、政府の分科会が示した指標では最も落ち着いているステージ1(散発的発生)としながらも、「より悪い状況に近づくステージ1という危機意識を持っている。(感染の)第2波が継続しており、深刻な状況だ」と警鐘を鳴らした。