地裁郡山「被告が殺害に主体的に関与」 美里の強殺で無期判決

 

 会津美里町で2018年4月に両手首を切断された遺体が発見された事件で、強盗殺人と死体遺棄、死体損壊の罪に問われた本籍千葉市、住所不定、無職、被告男(34)の裁判員裁判判決公判は14日、地裁郡山支部で開かれた。須田雄一裁判長は求刑通り無期懲役を言い渡した。

 公判で弁護側は、事件現場にいた別の男性(死体遺棄と死体損壊罪で懲役1年8月が確定。服役後、出所)が、単独で殺害したと主張していた。この点について須田裁判長は判決理由で、「男性が被告人と無関係に被害者を単独で殺害する動機が見当たらない」と退けた。さらに、被告が被害者から多額の金銭を要求され追い込まれていたことなどから「被告人が殺害に主体的に関与したことが強く推認される」とした。

 須田裁判長は「被告が単独犯、共同正犯のいずれかと確定できる証拠はない」と指摘し、被告が単独もしくは男性と共謀して被害者を殺害したと結論づけた。男性は、死体遺棄と死体損壊の二つの罪で起訴されたが、強盗殺人罪には問われなかった。

 判決によると、被告は出資金の返還などを免れるため、単独または男性と共謀して、2018年3月15日ごろ、会津美里町の空き地で被害者=当時(49)=の顔などを鉄パイプで複数回殴り殺害。同日、男性らと共謀して雪をかぶせて被害者の遺体を隠し、同17日、同町の山林で遺体の両手首をのこぎりで切断し遺体を埋めた。

 判決公判後、同支部で裁判員の記者会見も行われた。