「いちごプラント」完成!川内に栽培拠点 12月にも収穫見通し

 
出荷に向けイチゴの生産が始まった施設

 川内村が同村東山地区に整備を進めてきた公設民営のイチゴ栽培施設「いちごプラント」が14日、完成した。12月中旬にも収穫が始まる見通しで主に関東圏に出荷されるほか、将来的には東南アジアなど海外に輸出する計画を描く。

 村がイチゴ栽培に取り組むのは初めて。2016(平成28)年から産地化を進めているワイン用のブドウとともに、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの農業再生と新しい産業の構築に向けた力となる。

 施設の栽培面積は約4000平方メートル。ハウス栽培によりイチゴの生育に適した温度が自動的に保たれ、年間を通じた栽培と出荷ができる。総事業費は約2億円。

 村内の田ノ入工業団地に22年の稼働を目指し食品加工工場を建設中の食品加工・販売業「農(みのり)」(本社・千葉県)が運営する。同社によると、イチゴは風評に左右されずに価格が安定し、取引先からの人気が高いという。地元から30人程度の雇用を見込んでいる。

 完成を祝うセレモニーが施設で行われ、同社のミヤ・マムン社長=バングラデシュ出身=が「一粒残らず商品化し、村の復興に貢献したい」とあいさつした。遠藤雄幸村長は「村の新しい産業の一翼を担う」と期待を寄せた。