匿名寄付を活用 相馬・涼ケ岡八幡に日本画奉納、流鏑馬など3点

 
匿名の寄付を元に奉納された「流鏑馬」の絵と作者の平良さん(右)。左は遠藤さん

 相馬市の涼ケ岡(すずみがおか)八幡神社に、匿名の寄付を元に制作された日本画が奉納された。同神社で江戸時代から昭和にかけて行われていた流鏑馬(やぶさめ)などをモチーフにした3点が、本殿東側の絵馬殿に飾られている。

 国指定重要文化財に指定されている同神社をさらに魅力ある施設にしたいと、市内外の2人が匿名で絵画の寄贈を申し出た。2人の寄付を元に同神社禰宜(ねぎ)の遠藤政弘さん(73)が、知人の画商を通じて日本画家で東京在住の平良志季さん(30)に日本画制作を依頼した。

 奉納されたのは、流鏑馬の絵のほか、「跳ね鯉」と「龍」を描いた3点。同神社の池の鯉や、神社本殿の龍の天井絵をそれぞれモチーフにしている。平良さんが6月末に実際に神社に足を運んだ後、約3カ月かけて制作した。神社奉納に合うように昔ながらの技法を使用しながらも、華やかな色遣いで描き上げたという。

 2日に行われた絵馬殿への設置作業に立ち会った平良さんは「震災被災地ということもあり、復興の願いも込めて描いている」と話す。

 飾られた3点の日本画に遠藤さんは「素晴らしい絵を寄贈してもらった。多くの人に見に来てほしい」と呼び掛けている。