「ワイナリー吾妻山麓」福島で稼働! シードルは21年春発売へ

 

 福島市のふくしま未来研究会が出資する吾妻山麓醸造所は16日、同市桜本字梨子沢4の2に整備した「ワイナリー吾妻山麓」の稼働を始めた。地元産の果物を使ったワインやシードルなどを造り、「果物王国ふくしま」の魅力を発信する。

 同社は9月に果実酒の製造免許を取得。本年度は赤ワインと白ワイン、市内産のリンゴを使ったシードルを、750ミリリットルのボトルで計9000本製造。発売は、シードルが来春、ワインは来秋の予定。来年度は計3万本に規模を拡大する計画だ。

 ワインの原料のブドウは長野県産を使っているが、敷地内の約2ヘクタールに苗木約5000株を植えており、将来的には地元産に切り替える。

 16日は赤ワインの仕込み作業が始まった。横山泰仁社長(67)は「ここから福島のワイン文化を全国に発信したい」と話した。ワイナリーは来春にオープンし、商品の販売や見学者の受け入れにも取り組む。

 同社顧問にはワイン大手メルシャン(東京)の中央研究所長を務めた山梨大ワイン科学研究センターの佐藤充克客員教授(72)=福島市出身=が就いた。佐藤氏は「基礎がしっかりしていれば、必ずおいしいワインができる」と期待した。

 ワイナリーからは市内を一望できることから、周辺にある約3000坪の敷地に観光用の花畑を整備し、バーベキューなども楽しめる市民憩いの場とする。