福島の現状発信へ、大東文化大生が研修 福島民友新聞社で開講式

 
開講式に臨み、被災地研修に士気を高める大東文化大の学生

 福島民友新聞社と大東文化大の包括的な連携協定に基づき、大東大の学生6人は19日から3日間の日程で、本県での被災地研修を始めた。同日、福島市の福島民友新聞社本社で開講式が行われ、学生が東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの教訓や復興状況を学び、本県への正しい理解促進と情報発信につなげることを誓った。

 学術や教育、文化の振興と地域活性化を図ることなどを目的に連携協定を2月に結んで以来、初めての被災地研修。2年生6人と武田知己教授(伊達市出身)、横溝祐介研究補助員の一行が、震災・原発事故から間もなく丸10年を迎える浜通り各地を巡る。

 開講式では、中川俊哉福島民友新聞社社長が「震災の傷はまだまだ深い。一方で福島ロボットテストフィールドのような新産業集積の動きもある。研修を通して福島の『光と影』を実感してほしい」とあいさつした。武田教授は「実際の福島を見て感じたこと、分かったことを同世代に発信してほしい」と語った。

 学生を代表して千葉県出身の平松佑規さん(20)は「福島の現状を知るため研修を通して多くの話を聞きたい」、小野町出身の国分葉月さん(19)は「浜通りの現状を学び、福島の状況を広く伝えられるようにしたい」と意気込んだ。

 伝承祈念館など視察

 開講式後、一行は相馬市の伝承鎮魂祈念館などを視察した。20日は東京電力福島第1原発を視察後、福島民友新聞社ふたば支局長らと懇談する。21日は浪江町の請戸小や双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館などを訪れる。

 大東大は、2016(平成28)年に開いた震災5年のシンポジウムで本紙記者が講演して以来、本県で学生の研修、視察を重ねてきた。17年から本社が研修などの調整役を担ってきた。