復興へ現状と課題見つめる 大東文化大生が原発、廃炉資料館視察

 
廃炉資料館を視察する学生

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興の現状などを学ぶ被災地研修で本県を訪れている大東文化大の学生は20日、福島第1原発や富岡町の東電廃炉資料館を視察した。原発構内で発生する放射性物質トリチウムを含む処理水に理解を深め、本県復興に向けた課題を見つめた。

 研修は2日目で、福島民友新聞社と大東大が結んだ包括的な連携協定に基づく事業。2年生6人と武田知己教授(伊達市出身)、横溝祐介研究補助員の一行が第1原発に入った。処理水の入った容器を手にしながらトリチウムの性質などを学んだほか、バスの車窓から保管タンク群や3、4号機建屋の外観などを見て回った。

 廃炉資料館では、福島復興本社の青柳英明副代表から風評払拭(ふっしょく)に向けた県産品の販売など地域貢献活動の説明を受けた。学生は「どのレベルに達すれば復興したと言えるのか」「処理水の処分方針についてどのように理解を得ていくのか」などと質問し、本県が直面する課題を深掘りした。

 視察後、学生(19)=東京都出身=は「トリチウムへの理解が深まり、怖さがなくなった。伝え方が大切だ」と処理水の情報発信に工夫が必要と指摘した。学生(20)=同=は「処理水の保管が限界に近づく現状を目の当たりにした。処分の必要性を感じたが、風評被害が大きくなるのは避けてほしい」と、風評対策の充実を求めた。学生ら一行は研修最終日の21日、浪江町の請戸小や双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館などを訪れる。