座間事件、検察「殺害承諾なし」 福島県女子高生らの審理開始

 

 神奈川県座間市のアパートで2017(平成29)年、男女9人の切断遺体が見つかった事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職白石隆浩被告(30)の裁判員裁判が21日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれた。本県の女子高生=当時(17)=を含め同年9月に殺害された4人に関する審理が始まった。検察側は冒頭陳述で「4人はいずれも殺害を承諾していなかった」と述べ、弁護側は反論した。

 本県の女子高生以外の3人はいずれも埼玉県で、所沢市の大学2年の女性=当時(19)、春日部市の無職女性=当時(26)、さいたま市の高校2年の女性=当時(17)。

 冒頭陳述で検察側は、4人は一緒に自殺する人を募集するツイッターの投稿などがきっかけで白石被告と知り合ったと指摘した。本県の女子高生は9月18日にツイッターに投稿し、やりとりを開始。同28日昼に白石被告と会い、被告方に行ったが、夕方、母親に「ごめんなさい。今から帰ります」とメールで連絡した。殺害される前に「殺してほしい」「一緒に死にたい」などの言動もなかったとした。

 弁護側は、4人とも「強く死を望んでいた」と主張。殺害の承諾に関しては「命を絶つことを撤回するような行動を取っていない」と述べた。女子高生についても、被告方にいる際、友人に「失敗するわけにはいかない」とメールし、帰るつもりはなかったとした。

 公判は殺害の承諾の有無が争点。弁護側は同意があったとして承諾殺人罪の適用を主張し、検察側と白石被告本人は承諾を否定している。