魅力とやりがい「幼児教育」 人材確保へドラマ仕立て動画制作

 

 未来の人づくりに役立ちながら、幸せのプレゼントがもらえる仕事―。県私立幼稚園・認定こども園連合会は、幼稚園教諭の魅力を伝えるドラマ仕立ての動画「わたしの幸せノート」を制作した。25日に動画投稿サイトのユーチューブで公開する。昨年10月に幼児教育・保育の無償化が始まり、幼児教育のニーズは高まる。連合会は動画を足掛かりに、全国から優秀な人材を確保したい考えだ。

 動画は約12分間。登場人物のなな先生は新人で仕事に悩みを抱え、先輩の先生から幼稚園での出来事や自身の思いをつづった「幸せノート」を借りる。泣いている友達に声を掛けて励ます女の子、転んでしまった先生に手を差し伸べる優しい男の子...。日々成長する園児の記録を目にし、幼稚園教諭としての責任感ややりがいを胸に決意を新たにする―との物語だ。

 連合会は本年度、文部科学省から幼稚園の人材確保支援事業の採択を受け、人材育成の新たな取り組みに着手した。動画制作は事業の一環で、職場定着や子育てで現場を離れた潜在的な人材の掘り起こしにつなげる。

 このほか、園と学生のマッチングを図る就職フェアを8月に県内4会場で初めて開催。11月末には県内の私立全園の紹介や採用条件などを掲載した就職ガイドブックの発刊も予定している。

 文科省の学校基本調査によると、県内公私立の幼稚園と認定こども園を合わせた教員数は、多様な保育・教育サービスを提供する子ども・子育て支援新制度が始まった2015(平成27)年度から年々増加。連合会は昨年10月の幼児教育・保育の無償化に伴い今後も高水準で推移すると見通す。

 一方、私立は志願者数が減少傾向にあり、倍率が低下すれば、幼児教育の質の低下も懸念される。本県の幼稚園教諭は関東圏と比べて給与水準が低い上に、学生が免許を取得しても一般企業に就職してしまうという課題がある。

 動画制作を企画した細谷実副理事長は「幼稚園教諭は誰もができる仕事ではなく、誇りを感じてもらいたい。優秀な人材確保のため働き方改革や処遇改善も推進したい」と話した。

 動画は連合会ホームページなどからユーチューブにアクセスして閲覧できる。