外来カマキリ襲来 福島・小鳥の森、新たな在来種生息も確認

 
外来種のムネアカハラビロカマキリ。腹部の赤みが特徴=4日、福島市(増渕翔太さん提供)

 福島市小鳥の森の周辺で、これまで県内に生息の記録がなかった外来種のムネアカハラビロカマキリが確認された。中国など原産の外来種で、国内では輸入された竹ぼうきに卵が付着して侵入するケースが相次いで報告されているが、県内での確認は初めて。県内で数例の記録しかない在来種のハラビロカマキリの生息も確認された。

 同施設などによると、ムネアカハラビロカマキリは中国などが原産で、日本では2000年代に初めて見つかった。これまで新潟から鹿児島まで全国各地で確認されており、多摩動物公園(東京都)などの研究チームの調査で、中国から輸入した竹ぼうきに卵が付着して国内に侵入しているとみられることが分かった。2016(平成28)年に初めて確認された栃木県でもホームセンターで販売されていた竹ぼうきにムネアカハラビロカマキリの卵のかたまり(卵鞘(らんしょう))が確認されている。

 また、生息が確認されたもう一つの在来種ハラビロカマキリは、国内では主に関東以南に生息。県内ではこれまでいわき市や本宮市で見つかった記録があり、温暖化の影響で生息域を北に広げているとみられる。

 ハラビロカマキリとムネアカハラビロカマキリはともに樹上で生息しており、ムネアカハラビロカマキリが侵入した場所では、在来のハラビロカマキリが著しく少なくなったとの報告があるという。

 小鳥の森のレンジャー増渕翔太さん(29)によると、ハラビロカマキリの卵鞘は昨年3月に同森で確認した。新たに見つかったムネアカハラビロカマキリに関しては、同施設で新しい竹ぼうきの購入などはなく、侵入の経路も不明という。増渕さんは「どちらも見つかったのはまだ1匹だけ。見つけた人は、情報を寄せてほしい」と呼び掛けている。