味に自信!相馬の魚提供 松川浦に食堂開店、地域を盛り上げ

 
看板メニューの「そうま海鮮九曜丼」

 相馬市尾浜の相馬復興市民市場「浜の駅 松川浦」内に、25日の開場に合わせて相馬の水産物を中心にしたメニューを取り扱う食堂「浜の台所 くぁせっと」がオープン。「相馬の浜にはおいしいものがある。開設を機に震災前のにぎわいを取り戻したい」。食堂を運営する会社・そうま海拓丸代表の管野貴拓さん(44)は意欲を燃やす。

 松川浦の旅館みなとやで経営面を担う管野さん。復興市民市場の構想が挙がった際、地場の魚を使って食堂を運営したいという思いが募った。「地元の魚でおいしいものを提供すれば地域が盛り上がるはず」

 親交が深い漁師の菊地基文さん(44)に思いを話し、一緒に夢を形にすることを決めた。市内中心部で働く仲間の2人も賛同し、4人が取締役となって運営会社を立ち上げた。管野さんは「浜と街の人間が一緒になれば絶対に地域は盛り上がる」と目を輝かせる。

 提供メニューは主に12種類で、ほぼ全てに相双沖や松川浦の海産物を使用する。9種の海産物を使用した看板メニュー「そうま海鮮九曜丼」は、相馬中村藩の家紋をモチーフにしたデザインも秀逸な逸品。相双産の主力魚種カレイを使った煮付け3種盛りなど、メニューは旬の魚介類を積極的に取り込んでいく。

 店長の黒田夏貴さん(36)や料理長、ホールなどを担う菊地さんの妻ら漁師の奥さん含め、店に携わる人ほぼ全てが地元市民。「浜を盛り上げたい」と思いを一つにしている。

 震災前、松川浦では海水浴や潮干狩りの時期のたびに浜辺の道路が渋滞していたという。管野さんは開設の準備を進めながら語る。「その光景がもう一度見たい。おいしいものが出せればきっとできるはずだ」

 相馬復興市民市場と「浜の台所 くぁせっと」は22日、プレオープンした。