「上川崎和紙」紙袋に 地域おこし協力隊・寺沢さんデザイン考案

 
店頭に立って自作の紙袋を手に玉ようかんをPRした寺沢さん

 二本松市和紙伝承館で上川崎和紙の手すき技術の継承に取り組む市地域おこし協力隊の寺沢伸也さん(43)は、オリジナルデザインのイラストを施した紙袋を制作するなど、1000年以上の歴史を持つ上川崎和紙の新しい魅力づくりに取り組んでいる。

 寺沢さんは郡山市出身。首都圏の大学や障害者支援施設などでの勤務を経てUターン、昨年1月に協力隊員となった。ものづくりを志向して紙すき職人を選んだが、ゼロからのスタート。先輩たちから教えてもらったり、動画投稿サイトの動画を見たりして原料のコウゾ栽培から紙すきまでの和紙の製造を学ぶ。

 技術習得の傍ら、和紙を使ってデザインも考える。その中で「紙袋を作っては」と勧められ、二本松銘菓の玉ようかんと会津地方の郷土玩具「赤べこ」を組み合わせて2種類のデザインを仕上げた。紙袋は10月8日の「ようかんの日」に同館がある道の駅安達「智恵子の里」で、玉ようかん購入者にプレゼントされた。

 「デザインを仕事にしたことはなく、紙袋ができ上がった時には感動した」という寺沢さん。会員制交流サイト(SNS)に紙袋を投稿したところ反応も良く「やって良かった」と達成感を覚えている。

 紙すき職人として2年目で、和紙をむらなくすいたり薄く仕上げたりするのに苦労する。寺沢さんは「まだまだ修業中」と話す。一方で張り子の白河だるまを和紙で作り、アクセサリーのピアスを考えた。

 寺沢さんは「上川崎和紙の可能性を広げていきたい」と挑戦を続けるつもりだ。