「金奪うか見極め」 座間事件、福島県女子高生殺害で被告

 

 神奈川県座間市の男女9人殺害事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職白石隆浩被告(30)の裁判員裁判が28日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれた。白石被告は6人目の被害者となった福島県の女子高生=当時(17)=について「金払いが良く金を引っ張れるなら帰そうと思った。貢いでくれないなら殺害して金を奪うか見極めていた」と述べた。検察側の被告人質問に答えた。

 白石被告が「お金がない」と話すと、女子高生は飲食代やタクシー代を支払った。見極めの途中、「(女子高生が)寝ている姿を見て乱暴したくなった。手足を縛ったが目を覚ましたので首を絞めた」と供述。「女子高生が気にしている容姿を褒めたり、悩みを聞いて口説いた」とも述べた。

 女子高生が白石被告と会っている間、「死にたい」「殺してください」などと口にしたかどうか問われると「ありませんでした」と答えた。女子高生が白石被告の元に来た理由については「彼氏と別れ、新しい彼氏が欲しかったことと、外見を好きになってくれる人を求めたと思った」と語った。

 被告人質問の前に行われた証拠調べで、検察側は女子高生の母親の調書を朗読。弁護側は、女子高生が友人に悩みを打ち明け、何度も「死にたい」と話していたと明らかにした。

 公判は殺害の承諾の有無が争点。弁護側は同意があったとして承諾殺人罪の適用を主張し、検察側と白石被告本人は承諾を否定している。