希少な玉石敷を確認 南相馬・泉官衙遺跡、格式高さ裏付けか

 
出土した玉石敷(南相馬市教委提供)

 南相馬市教委は29日、市内の泉官衙(いずみかんが)遺跡の郡庁院跡で全国的に珍しい玉石敷を確認したと発表した。市教委によると、玉石敷は河原石を地面の舗装のために敷いたもので、格式が高く、特別な空間を表現するため敷かれていたと推測できるという。

 泉官衙遺跡は、河岸段丘上に立地する7世紀末~10世紀前半の官衙遺跡。玉石敷が確認されたのは同遺跡と上野国新田郡家跡(群馬県)の2カ所のみ。市教委の担当者は玉石敷があった理由について「重要な行政機能を担う場所だった可能性がある」と推測した。

 また、郡庁院の建物を支える木製の柱の一部があまり腐食しない状態で確認された。全国的に希少という。

 これまでの調査から遺跡は陸奥国行方郡家(郡を統治する役所)だったとされている。政庁域(政務や儀礼の場となる中枢施設)のほか、正倉域(稲もみなどを収納した倉庫が並ぶ一画)の跡などが見つかっている。

 市教委は、当時の建物を復元した史跡公園として整備するため調査を進めており、11月7日に現地説明会を開く予定。