「環境大臣表彰」大賞に小松技術士事務所 ポリ乳酸製品低コスト化

 
開発した技術で生産したポリ乳酸製品を手に、受賞を喜ぶ小松所長

 環境省は29日、本年度の「気候変動アクション環境大臣表彰」の受賞者を同省のホームページに公開した。本県からは、いわき市の小松技術士事務所が、温室効果ガス低減に関する技術開発者らが対象となる「開発・製品化部門(緩和分野)」で最高賞の大賞に輝いた。

 小松技術士事務所は、所長の小松道男さん(57)が、植物由来の生分解性プラスチック「ポリ乳酸」を使い、さまざまな製品を低コストで作り出す技術を確立したことが高く評価された。

 ポリ乳酸は、石油由来のプラスチックと比較し、製造や処理の過程で発生する温室効果ガス排出の低減が期待される素材として注目されていたが、扱いが難しいことが課題だった。小松さんの技術開発により、石油由来のポリスチレンに近い強度と薄さを持つ製品を量産する道が開かれた。

 温室効果ガスの削減に加え、土に埋めれば水と二酸化炭素に分解されるため、海洋プラスチック問題の解決にもつながると注目されている。小松さんは「国際社会の時流に合った技術を開発できた」と話した。

 同賞は、同省が昨年度まで行っていた「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」から名称を変えて新設した。