県外由来から家族や職場へ 新型コロナ感染「局所的流行」懸念

 

 県は30日、新型コロナウイルス感染症の7~10月の発生状況について、「県外から流入した感染を発端に家族や職場へ拡大した」との分析結果を公表した。患者数は10月上旬をピークに減少傾向にあるが、県は県外との往来による「県外由来」の感染から局所的な流行が起こり得るとし、県外への移動を慎重に検討するよう県民に啓発する。

 同日、県庁で開かれた本部員会議で初めて示した。県は感染の「第2波」に当たる7~10月の感染者305人を推定感染源別や地域別、年代別、性別などに分類して分析した。

 感染源別では、7~8月は「県外」が28%と最も多かったが、10月は5%に減少。一方、「家族」は24%から35%に上昇しており、県外由来の感染から家族内や職場内に増加したと推定した。「飲食店」は7~8月が0%だったが、10月は郡山市でのクラスター(感染者集団)発生を受け23%となった。

 305人の内訳は男性174人、女性131人。居住地別では中通りが212人(70%)と最も多く、このうち6件のクラスターが発生した郡山市は153人(50%)に上った。会津は48人(15%)、浜通りは45人(15%)で、浜通りは8月下旬、会津は9月上旬にピークがみられた。

 分析結果について県アドバイザーの金光敬二福島医大教授は「感染源は常に一定ではなく、対策が不十分だと増える危険性がある。一方、家族内感染は一定数仕方なく、(感染拡大の)起点になるところもある」との見解を示した。

 内堀知事、防止策呼び掛け

 内堀雅雄知事は本部員会議で、「県内は決して感染拡大が収束したわけではなく、先行きは不透明だ」と述べ、引き続き感染防止対策の徹底を呼び掛けた。

 また、感染拡大防止と同様、地域経済の再生も重要だと指摘。2日から県内で始まる「Go To イート」キャンペーンを踏まえ、「飲食店は感染防止対策を講じている。安心して利用し、県内の飲食店を応援してほしい」と述べた。