学法福島、6年ぶりV!福島県高校ラグビー 磐城を破り花園へ

 
6年ぶり2度目の優勝を喜ぶ学法福島フィフティーン=31日午後、いわき市・いわきグリーンフィールド

 「花園」出場を懸けたラグビーの第66回県高校体育大会・第100回全国高校大会県大会は31日、いわき市のいわきグリーンフィールドで決勝が行われた。第2シードの学法福島が19―15で第1シードの磐城を破り、6年ぶり2度目の優勝を決めた。

 学法福島は先制を許して迎えた前半21分、LO佐藤謙伸(3年)のトライとCTB三津間瑛都(同)のゴールで逆転した。後半も2トライ1ゴールで加点し、磐城の反撃を振り切った。

 学法福島は12月27日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。

 学法福島、自主的に「新しい練習様式」

 いわき市で31日に行われたラグビーの第66回県高校体育大会・第100回全国高校大会県大会決勝で、6年ぶり2度目の優勝を飾った学法福島。コロナ禍で練習がままならない中でも、フィフティーンは「スクラム」を緩めることなく、花園への切符を勝ち取った。

 1月の新人大会決勝では7―29で磐城に敗れた学法福島。選手は雪辱を期したが、新型コロナに伴う休校などで同校では3月ごろから約3カ月間、全体練習の自粛を余儀なくされた。

 「気持ちが折れそうになった時もあった」

 渡辺辰徳主将(3年)がそう振り返るように、思うように練習できないもどかしさを募らせる選手たち。しかし、それでもラグビーへの情熱は消えなかった。

 休校前には「できる範囲で練習を続けよう」と、各選手が申し出て学校のバーベルなどを持ち帰った。田中瑞己監督(46)は「コロナ明けに体力を測るぞ」と練習メニューを伝え、休校中の体力維持を意識づけた。

 現代ならではのツールも活用した。選手は会員制交流サイト(SNS)を使って筋力トレーニングを生配信し、それを見たチームメートが「まだまだ頑張れ」などとコメントを送り合った。「一人だけど一人じゃない感覚」(渡辺主将)で、自宅でも厳しい練習を重ねた。

 「集まれる人でラグビーをやろう」とSNSで参加者を募ると、10人以上の部員が同じ公園に集まってしまったこともあった。「みんなで一緒にラグビーがしたい」との気持ちを心の中に押し込め、以降は同じ場所に密集しないよう連絡を取り、数人単位で自主練習に励んだ。

 休校明けの全体練習。田中監督は一回りも二回りも大きくなった選手の姿に驚かされた。「コロナ禍を経て、選手の自主性が磨かれた。『花園に行きたい』の一心で、やることをやってくれた」と教え子の成長に目を細める。

 この日の決勝では、一段と増した力強さでボールを前に運んだ。タックルを受けても倒されずに相手の焦りを誘い、冬の雪辱を果たした。「インターハイが中止になっても、花園だけは開催してくれるはずと信じていた。頑張って良かった」と渡辺主将。諦めない気持ちと工夫の積み重ねで、聖地への道を切り開いた。