「キョロロン村」「ちゃぽランド西郷」...施設再開見通し立たず

 
4月から休業しているキョロロン村。関係者からは再開を望む声が上がっている

 4月から休業している西郷村の家族旅行村「キョロロン村」と、近接する村の温泉健康センター「ちゃぽランド西郷」は、再開の見通しが立たない状態が続いている。両施設を運営していた会社は、経営悪化に新型コロナウイルスの影響が重なったため、今夏までに解散。その後も両施設の方向性は固まっていない。村の観光活性化に一役買っていた両施設だけに、村民からは再開を望む声が上がる。

 特別清算手続き中

 解散したのは、指定管理者として両施設を運営していた西郷観光。両施設とも近年は利用者の減少が続き、新型コロナに伴う休業要請を受けたことで解散に踏み切った。同社は10月27日、地裁白河支部に特別清算を申し立てした。

 西郷村などによると、ちゃぽランド西郷は、施設を所有する村が、別な会社への運営委託や直営などの方法で営業再開を検討しているが、再開時期は決まっていない。一方、キョロロン村は施設を同社が所有しており、同社の特別清算手続きが完了するまで、方向性が決められない状況という。

 完全閉鎖も困難

 両施設は林野庁所有の土地に建設されているため、営業を終了する場合は建物を解体し、原状回復を図る必要がある。解体には相応の費用がかかるため、完全な閉鎖も難しい状況という。

 キョロロン村の向かいにある五峰荘の有賀悌三会長は「施設が営業していると思って訪れる家族連れも多い。みんな来てみたら営業していなくて、がっかりしている」と休業が続く現状を嘆く。周辺の宿泊施設の担当者も「暗いイメージや寂れた雰囲気になってしまう」と今後を懸念する。

 両施設は地元では有名な観光施設で、存続を求める村民も多い。西郷村の男性(40)は「ちゃぽランドは温泉やファミリー浴槽も併設され、家族で楽しめる貴重な施設。値段も手頃で利用しやすかった」と再開を望む。長年施設を利用している同村の女性(37)は「施設が再開すればうれしいが、遊具やお土産などを工夫すると、さらに利用客が集まるのではないか」と指摘する。

 村は両施設について「新たな指定管理者の選定や直営、または施設売却を含め、再建に向けてさまざまな可能性を模索している」としている。