「野球」振興へ本格始動 いわきの法人、休日指導や講習会計画

 
小中学生を対象に開催されているキャッチボールクラシック。FBPの目指すスポーツ普及振興の一つ=2017年、猪苗代町

 野球を軸に、全県的な競技スポーツの振興と指導の質の維持を目指すいわき市の一般社団法人福島ベースボールプロジェクト(FBP)が今月から本格的に始動する。代表理事で小名浜二中教諭の磯崎邦広さん(62)は「部活動と地域活動が連携して、子どもの思いを最大限受け止められる仕組みを育てたい」と意欲を見せる。

 教員の長時間労働是正などの影響で部活動の時間が短くなっており、学校外の時間を有効に使うことで、子どもたちのスポーツ環境を守ることが組織の目標。

 具体的には、休日指導も含めた野球の普及振興活動などを想定。また、小中学校で野球やほかのスポーツを指導する教員らのほか、選手を対象にした講習会の開催などを計画する。東日本大震災で受けた復興支援への恩返しも考えている。

 週末の部活動は、国が教員の負担軽減として地域の民間団体に委託する方法も提示している。同法人は活動に参加する教職員の理解を得た上で、休日の活動を考える。

 磯崎さんは2001(平成13)年から任意団体の「県中学野球競技力向上委員会」を組織し、県規模の大会や未経験者への体験会などに当たってきた。

 一方で、社会的信用性を考慮し、委員会とは別に法人を組織することを決めた。今年5月に同法人を設立し、8月に県内の仲間と共に活動を開始した。

 「キャッチボール」3日・全国大会

 活動の一環として、同法人は今月3日、制限時間内のキャッチボール数を競う本県発祥の「キャッチボールクラシック」中学生全国大会をオンラインなどで開く。県内15チームが楢葉町総合グラウンド野球場、県外13道府県約40チームがオンラインで参加予定。同日は小学生の部県大会も開く。

 29日には「ふくしまスポーツ未来プロジェクト」として、5~15歳の子どもを対象にスポーツ教室も予定している。いずれも福島中央テレビと実行委を組織する。磯崎さんは「教育の場が地域に移ってきている。志のある指導者も多く、新しい時代に必要な団体にしていく」と話す。