福島県『鬼滅』に全集中!映画館連日盛況 聖地・大川荘も人気

 
「無限城」に似ていると話題の大川荘

 アニメ映画が大ヒットを記録している漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」のブームが、県内にも広がっている。上映する県内の映画館は連日盛況で、何度も映画を見に訪れるリピーターの姿も。ファンの間から漫画の「聖地」と呼ばれている芦ノ牧温泉・大川荘がある会津若松市でも、主人公が持つ刀に似た木刀の売れ行きが伸びるなど、経済効果が表れている。

 郡山市の映画館「郡山テアトル」は、10月16日に映画が全国公開されてから連日、4スクリーンを使って1日17回上映している。それでも土、日曜日は全ての上映会場が定員いっぱいになるほどの盛況という。

 館内は新型コロナウイルス感染防止のため、前後左右の座席を空けるなどの対策を取っており、全ての座席が埋まるわけではない。しかし、担当者は「ようやく映画館に活気が戻ってきたようでとてもうれしい」と大ブームを歓迎する。

 戊辰戦争で自刃した白虎隊士が眠る会津若松市の飯盛山。参道沿いに立ち並ぶ土産店では、以前に増して木刀が注目を集めている。

 やまが飯盛山店によると、コロナ禍で修学旅行を春から秋に延期した学校も多く、ここ最近、木刀が修学旅行生に数多く売れている。特に鬼滅の刃の主人公・竈門(かまど)炭治郎(たんじろう)が持つ黒い刀に似た木刀が人気で、経営する山鹿興産の稲生拓馬常務は「鬼滅ブームで売り上げが3倍近くに伸びた。メーカーにも在庫がなくなってきている」と、うれしい悲鳴を上げる。同市の大川荘は、敵の本拠地「無限城」に似ていると以前から会員制交流サイト(SNS)上で話題になり、週末を中心に満室状態が続く。午後4時~同6時に「浮き舞台」で三味線の演奏があり、漫画のシーンと重なると人気を呼んでいる。

 企画・マーケティング担当の鈴木直樹さんは「もともと紅葉シーズンは宿泊客が多いが、全国に名前を知られるようになった。本当にありがたい」と鬼滅ブームを歓迎する。