浪江・鈴木社長に復興功労表彰 避難指示解除前から新聞配達

 
「お客さん同士の情報の懸け橋になりたい」と話した鈴木社長

 浪江町功労者表彰式は3日、町地域スポーツセンターで行われ、同町の福島民友新聞専売所「鈴木新聞舗」の鈴木裕次郎社長(37)が復興功労表彰を受けた。帰還した町民のため、避難指示解除前から新聞を届け続けてきた鈴木社長は「住みやすく笑顔あふれる町づくりのため、今後もお客さん同士の情報の懸け橋になりたい」と喜びを語った。

 鈴木さんは約80年続く新聞店の3代目。一部地域を除き同町に出ていた避難指示が解除される前の2017(平成29)年1月に事業を再開し、新聞配達を通じて町の復興・再生を支えてきた。配達の再開当初は町内の配達エリアに街灯がなく、地震ででこぼこになったままの道路や路上に落ちたくぎなどを踏み、配達に使う車のタイヤが1週間に1度のペースでパンクすることもあった。それでも、新聞を待つ町民のため懸命に働いてきた。

 表彰式では、吉田数博町長が鈴木社長に表彰状を手渡し、地域の復興と生活環境向上に貢献した功績をたたえた。鈴木社長は「これまでの頑張りが報われたという思い。町の復興を支えたい」と話した。