「コロナ禍の今こそ絵を」 福島出身・鴻崎さん、4年ぶり個展

 
大作「ツリー・オブ・ライフ」を出展した鴻崎さん=東京・アートフロントギャラリー

 東北芸術工科大准教授の鴻崎(こうざき)正武(まさたけ)さん(48)=福島市出身、山形市在住=は22日まで、東京・代官山のアートフロントギャラリーで4年ぶりの個展を開いている。タイトルは、夢幻の世界を意味する「MUGEN(ムゲン)」。人間の欲望の広がりと自然、文明の移り変わりを独創的に描いた。

 鴻崎さんは新型コロナウイルス感染拡大で自分と向き合う時間が増え、湧き起こる創作意欲をぶつけた。「世界中の人たちが共有できるようなイメージを膨らませた」。約30点を用意し、円や楕円(だえん)型のキャンバスの作品、立体物の作品にも初挑戦した。

 注目作品は鴻崎さんが「楽園の象徴」と言い表す縦2.4メートル、横1.7メートルの大作「ツリー・オブ・ライフ(生命の樹)」。「欲望を追い求めた先にある」という人工衛星やロケットなどの科学技術と、人間、動物が共存し、上昇していく光景を緻密に描き込んだ。

 鴻崎さんは「絵は大勢でも一人でも楽しめ、見た人の気持ちを一つにすることができると思う。コロナ禍の今こそ絵を見てほしい」と来場を呼び掛けている。

 入場無料。時間は正午~午後7時(土、日曜日は午前11時~午後5時)。月、火曜日は休館。問い合わせは同ギャラリー(電話03・3476・4869)へ。