県内59市町村の形を桜に表現 日本画家・斎さん、復興願う大作

 
大作「ふくしま物語―桃源郷59の願い」を描いた斎さん=東京・佐藤美術館

 日本画家斎正機(さいまさき)さん(54)=福島市出身、横浜市在住=が古里復興の願いを込めた大作「ふくしま物語―桃源郷59の願い」(縦1.8メートル、横6メートル)を制作した。

 カモメが舞う海辺の街を描き、県内59市町村の形を満開の桜に見立てて風景に溶け込ませた。同じ題の詩も添えた斎さんは「福島がこれから先も桃源郷であり続けてほしいとの思いを込めた。古里に寄り添う作品を描き続けたい」と話す。

 斎さんは柔らかな筆致で懐かさを感じさせる風景や鉄道、子どもがいる暮らしぶりを描く。県内の自然や伝統文化をモチーフにした作品も多く、東邦銀行のカレンダーでおなじみだ。

 「ふくしま物語」をはじめ、創作の歩みをたどる個展「斎正機の世界―ふくしまものがたり」が東京都新宿区の佐藤美術館で開かれている。福島東高から東京芸大大学院を経て、画家として画風を確立するまでの作品約40点を集めた。

 12月13日まで。入館料は一般600円、学生400円、中学生以下無料。時間は午前10時~午後5時。月、火曜日は休館。問い合わせは同館へ。