「学法石川」歴史変えた!悲願の初優勝 全国高校サッカー福島

 
初優勝し喜ぶ学法石川イレブン=郡山市・西部サッカー場

 7日に行われた第99回全国高校サッカー選手権県大会決勝で、創部25年目の学法石川が初の頂点に立った。優勝まであと一歩に迫りながら、OBたちが悔し涙を流してきた決勝の舞台。「歴史を変える」をスローガンに掲げたイレブンが、その舞台をうれし涙に変えた。

 「この景色を見るためにずっとやってきた」。主将のDF大津平嗣(3年)が優勝のトロフィーを高々と掲げると、大会を戦い抜いたイレブンは歓喜の輪をつくった。

 優勝までの道のりは平たんではなかった。チームを率いて14年目の稲田正信監督の就任当初、部員はわずか15人程度、自前の練習場所はなく石川町の町営グラウンドを借りて練習する環境だった。そこから寮と専用のグラウンドができ、稲田監督の大学時代の知人などを通じて県外の選手にも声を掛け、少しずつチームは大きくなった。

 ここ10年で県大会準優勝は2度、3位は3度。強豪校に数えられるようになったが、頂点には届かなかった。「OBたちが諦めず戦ってきた。粘り強くやっていればいつかきっと、と毎回思っていた」。稲田監督は話す。しかし前回大会も8強、優勝まであと一歩だった前々回は決勝で尚志に敗れた。その決勝、途中出場で悔し涙を流す先輩たちの姿を間近で見ていたのが1年生の大津だった。「先輩たちとの(悔しい)経験があったからこそ、この選手権に懸けてきた」

 準決勝で6連覇中の尚志を破り、迎えた決勝。新型コロナウイルス感染防止で全席指定となった応援席には、チームカラーの紫を身に着けた歴代OBが駆け付け、悲願の頂点への選手らを後押しした。

 「全国で勝つことがこのチームの目標。残り約2カ月で少しでも強くなる」と大津は言う。県代表として臨む初の全国の舞台。イレブンの挑戦は続く。