公害の教訓から『復興』を探る...浜通りの高校生が熊本・水俣へ

 
講義を受け本県復興の課題に理解を深める生徒

 浜通りの高校生18人が12月25~27日、熊本県水俣市を訪問する。四大公害の一つ水俣病の教訓や差別・偏見に立ち向かってきた歴史を学び、東京電力福島第1原発事故に伴う風評の払拭(ふっしょく)など本県復興へのヒントを探る。

 広野町のNPO法人ハッピーロードネットが復興を担う将来のリーダー育成に向けて取り組む派遣事業として企画した。相馬、原町、ふたば未来学園、磐城、磐城桜が丘の5校の2年生が参加する。

 同市では、市職員や農家、漁業関係者らと交流する予定で、風評払拭に向けた挑戦や新たなまちづくり、環境を汚さないための取り組みなどを学ぶ。水俣病の教訓を伝える資料館なども視察する。

 訪問に先立ち、高校生は7日、福島第1原発や富岡町にある東電廃炉資料館などを視察。広野町では、立命館大の開沼博准教授(いわき市出身)の講義を受け、原発事故に伴う本県の課題に理解を深めた。

 同NPOの西本由美子理事長は「研修を通し、長く険しい廃炉や根強い風評に立ち向かう力を身に付けてほしい」と話した。

 生徒らは、水俣市訪問を経て来年1月10日にJヴィレッジ(楢葉町、広野町)で報告会を開き、東日本大震災から10年の節目に向けて学びの成果を発信する。