東邦銀、いわきの男性行員299万円着服 顧客に架空の手数料請求

 

 東邦銀行は9日、いわき営業部(いわき市)の融資渉外課長代理だった男性行員(51)が規定にない架空の手数料を顧客から徴収するなどし、取引先の18社と個人4人、同行から299万6800円を着服していたと発表した。今後、男性行員の処分を決め、いわき中央署への刑事告訴も検討する。

 同行によると、男性行員は2016(平成28)年1月から、いわき営業部の融資渉外課長代理を担当。17年11月~今年10月にかけ、融資や投資信託の取引で本来は顧客が支払う必要がない手数料を請求したほか、所定の融資関連手数料を銀行に入金しなかったり、過大に請求して着服した。着服した現金は生活費やパチンコなどの遊興費、借金の返済に充てていたという。

 男性行員は10月の人事異動で植田支店(いわき市)の融資渉外次長となった。異動後、手数料の請求を疑問視する顧客から問い合わせがあり、同行の社内調査で発覚した。同行は顧客に謝罪し、弁済を進めている。着服額が確定次第、男性行員に支払いを求める。

 同行では昨年8月に宇都宮支店(宇都宮市)の男性行員が約2640万円を着服する不祥事が発覚し、再発防止を図っていた。同行は「今回は管理職の立場を利用し、記録を残さずに手数料を預かり、顧客に領収証を渡していた。手口が巧妙でこれまでのケースとは異なっていた」とした。

 青木智専務と坂井道夫常務が9日、県庁で記者会見し「信用を第一とする金融機関で決して許されるものではない。深くおわび申し上げる」と陳謝した。