絶滅危惧種「ヤエヤマノコギリハゼ」繁殖 アクアマリンが国内初

 
生まれたヤエヤマノコギリハゼの稚魚

 いわき市のアクアマリンふくしまは9日、環境省レッドリストの絶滅危惧1A類に分類されている魚「ヤエヤマノコギリハゼ」の繁殖に、国内で初めて成功したと発表した。繁殖に成功したことで、生態の解明に役立つと期待が高まる。

 同館によると、ヤエヤマノコギリハゼは沖縄県の八重山諸島付近の、海水と淡水が交わる汽水域に生息する全長約10センチの魚で、水中で腹を上にして泳いだり、頭を下にして浮いたりするなど多彩な姿勢を取るという。河川改修や道路工事などの影響を受けやすく、同省の分類では、近い将来絶滅する危険性が極めて高いとされる。

 同館では2015(平成27)年からヤエヤマノコギリハゼを飼育し、自然環境に近い水槽で繁殖に挑戦してきた。今年7月に水槽の壁面などに付着した卵を発見し、同月に約650匹の稚魚が生まれたという。同館は今月9日から稚魚3匹の展示を始めた。