「宿泊or日帰り」生徒が選ぶ修学旅行 内郷一中、生徒自ら企画

 
豆だるまの絵付け体験を楽しむ生徒たち

 いわき市の内郷一中は9日、中学校生活の思い出をつくろうと、新型コロナウイルス感染対策を講じた上で、県内の観光地を巡り、日帰りと宿泊を自由に選択できる独自の修学旅行を実施した。参加した3年生が古里の魅力を再発見し、仲間との友情を深めた。

 同校は、4月に都内への修学旅行を予定していたが、新型コロナの影響で断念。体育祭など学校行事が中止となり、思い出づくりの機会が少なくなっていく状況に、生徒の落胆は大きかった。

 修学旅行実行委員の生徒らが教員と協力して7月ごろから企画を練り、行き先や宿泊日数など生徒にアンケートや聞き取りを実施。医療関係に勤める家族や高齢者がいる生徒のことも考え、県外への宿泊は控えることなど意向を確認した。

 新型コロナへの不安など一人一人の思いを尊重し、行き先は県内で宿泊日数は例年の2泊3日から1泊2日に短縮し、日帰りと宿泊を選択できるようにした。

 参加した3年生約140人はクラス別に行動し、高柴デコ屋敷(郡山市)での豆だるま絵付け体験や東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)の見学、五色沼(北塩原村)周辺の散策などさまざまな観光地を巡った。全体の約1割は日帰りを選び、宿泊を選んだ約9割の生徒は地元いわき市のスパリゾートハワイアンズに泊まった。いずれも古里の魅力を再確認できる貴重な修学旅行を満喫した。

 仲間と友情深めた

 実行委員長の男子生徒(15)は「行き先は狭まったが、仲間と友情を深めることができて良かった」、同副委員長の女子生徒(15)は「忘れられないくらい楽しい時間を過ごせた」と笑顔を見せた。