菅沢君ら4人「最優秀賞」輝く みんゆう新聞感想文コンクール

 

 福島民友新聞社主催、福島民友会共催の第11回みんゆう新聞感想文コンクールの入賞者が決まった。最優秀賞は小学3・4年生の部で菅沢恵介君(二本松南4年)、同5・6年生の部で平塚燈真君(小金井6年)、中学生の部で岡部明希さん(野田3年)、高校生の部で渡辺弥生さん(福島3年)の作品が輝いた。

 学習指導要領改定に伴い2011(平成23)年度から小学校、12年度から中学校で授業に「新聞の活用」が取り入れられている。新聞記事の感想文を書くことで広い視野や豊かな心を養ってもらおうとコンクールを企画しており、県内の小学校22校、中学校31校、高校5校から計1215点の応募があった。学校賞は玉川一小(玉川村)、石神中(南相馬市)、福島商高(福島市)が選ばれた。

 『探究』...記事から始まる コロナ、自分の視点も

 第11回みんゆう新聞感想文コンクールの最優秀賞作品には、記事を手掛かりに自分で興味のある分野を調べた経験などが生き生きとつづられている。社会に大きな影響を与えている新型コロナウイルスについて、自分の視点で考えた作品も寄せられた。

 小学3・4年生の部最優秀賞の菅沢恵介君(二本松南4年)は、太平洋戦争末期の沖縄戦で命を落とした人たちを悼む戦没者追悼式についての記事を読んだ。6月に沖縄県で行われた追悼式で読まれた平和の詩「あなたがあの時」に興味を持ち、自分で調べたという。戦争の残酷さを知り「僕たちにできることは、戦争の事実を知り、後の世代に伝えていくことです」と決意をつづった。

 小学5・6年生の部最優秀賞の平塚燈真君(小金井6年)は、二酸化炭素を多く排出する非効率な石炭火力発電所について、政府が段階的に休廃止する方向性を打ち出したことに関する記事を読んだ。石炭火力発電を廃止したとき、代わりの電力を何で補うかを考えることが重要だと指摘した上で「国民一人一人が積極的に『節電』を心掛けることが、一番の地球温暖化対策になると思う」と訴えた。

 中学生の部最優秀賞の岡部明希さん(野田3年)は、新型コロナの感染者を責める風潮を問題視する内容の記事を読んだ。無意識のうちに自分も差別する側の一人になってしまっていたと気付いた経験や、原発事故が起きた福島出身ということで将来県外で差別の被害者にもなり得ると考えたことをつづり「意思を持って差別をしない人になりたい」と強調している。

 高校生の部最優秀賞の渡辺弥生さん(福島3年)は、新型コロナ感染防止のための「新しい生活様式」について動物学者に聞いた記事を読んだ。料理を振る舞い共に食べるという行為は極めて人間的なものだとの指摘に思いを巡らせ、食事中は料理に集中することなどを例示する「新しい生活様式」がこれまでのコミュニケーションを一変させる可能性を指摘。「重要なことは、相手との意思疎通が難しいという状況を双方が理解し合い、お互いに歩み寄ることだろう」と述べた。