海釣り「転落」注意...福島県・20年4件発生 過去10年最多件数

 

 県内で釣り中の海中転落事故が今年1~10月に4件発生しており、過去10年で最多件数となっていることが、福島海上保安部への取材で分かった。事故が増えていることを受け、福島海保は17日、いわき市の釣具店や遊漁船の関係者を対象に安全講習や実技訓練を行い、事故の防止を図る。

 福島海保は受講した店などを、東北初となる「釣り人海中転落防止SHOP&SHIP」に認定し、来店者や釣り人らの安全な海釣りのために積極的な啓発を依頼する。

 福島海保によると県内では8月29日に釣りをしていた栃木県の50代男性が消波ブロックから防波堤に戻ろうと飛び移った際にバランスを崩して転落、左腕の骨を折る重傷を負った。10月2日にはいわき市の30代男性が飲酒後に防波堤の消波ブロック付近で釣りをしていた際、足を滑らせて海中に転落し、腰骨を折るなどの重傷。このほか、7月24日に郡山市の40代男性、10月25日に和歌山市の50代男性が救命胴衣を着用せずに転落、擦り傷などを負った。いずれもいわき市内での事故だった。

 第2管区海上保安本部によると、東北6県で8~9月、釣り中の海中転落事故が7件発生し、4人が死亡している。過去5年の年齢別では60歳以上の事故が多く、海中転落した場合の死亡率が5割以上と高くなっているという。