安達東高、有機JAS認証を取得 福島県内の農業系高校初

 
有機JAS認証を報告した生徒ら

 安達東高は、二本松市の同校の畑で栽培された農産物11品目の「有機JAS認証」(有機農産物)を取得した。同校によると、認証は県内の農業系高校で初めて。取得に当たった生徒は「新しいチャレンジができて良かった」と話している。

 有機JAS認証は、JAS制度に基づき農林水産大臣の認可を受けた認証機関に認められると取得できる。同校はNPO法人環境保全米ネットワーク(仙台市)から10月8日付で認証を受けた。

 今年7月以降に作付けされた野菜を「有機農産物」や「有機野菜」などと表示して販売できる。認証されたのはジャガイモやトマト、ナス、タマネギ、ニンジンなど。

 取得には、種まきや定植の2年以上前から農薬や化学肥料を使わずに栽培を続けた耕地であることが必要。同校は東日本大震災後に放置された畑を活用し、SDGs(国連の持続可能な開発目標)の取り組みの一環で認証に取り組んだ。

 本年度は、農業コースや農業の課目を選択する3年生5人が研究班を組んで挑戦。対象の畑10アールにチンゲンサイとダイコンを作付けし、収穫期を迎えた。収穫した農産物は、自然栽培の農産物などを扱う店に出荷する予定。

 有機栽培は虫が付きやすく、防虫ネットを掛けるなど農薬を使うより手間が掛かった。それでも男子生徒は「食べてくれた先生に筋がなくて食べやすいと喜んでもらえた」と満足げ。女子生徒も「多くの人に有機JASや安達東高校を知ってもらえたらうれしい」と話した。