郡山に「乳児院」移転へ 若松・福島県施設、開所は24年度以降

 

 県が会津若松市にある県内唯一の乳児院「若松乳児院」の移転、改築先を郡山市にする方向で調整を進めていることが分かった。県が13日、新たな乳児院の指定管理候補者に星総合病院(郡山市)を選んだと発表した。同病院が所有する郡山市内のビルの一部を乳児院にする計画で、2024年度以降の開所予定。

 乳児院は、さまざまな事情で家庭で赤ちゃんを世話できない場合の一時的な保護・養育施設。県によると、若松乳児院は県内全域を対象に乳幼児の代替養育や一時保護を担っており、入所乳幼児は医療的な見守りや観察が欠かせないという。県は、医療機関と連携し、民間の専門性や経営実践力も取り入れるため、県営ではなく、指定管理者制度の導入を決めていた。

 県は7~9月に事業提案公募を実施し、同病院のみが届け出たという。

 詳細は、県と同病院が本年度中に策定する整備計画で詰めるが、同病院によると、設置場所は郡山市大町の同病院の旧病院の一部。広さは約千平方メートルを見込んでいるという。県は運営費などは調整中とした。24年度ごろの指定管理指定から10年をめどに、民間移譲する。

 若松乳児院は1970(昭和45)年に設立された。建物の老朽化が進み、家庭的な養育環境に近づけることが困難だった。このため、県は3月、基本構想を策定し、医療機関との連携の重要性を踏まえて整備計画策定段階から民間事業者の視点を取り入れることなどを盛り込んでいた。