短期滞在型の『郷土食』学習!白河、楢葉で11月16日スタート

 
白河市のゲストハウスで大学生を受け入れる青砥さん

 大学のオンライン講義を受けながら、本県で実践的な学びをしてみませんか―。新型コロナウイルスの感染拡大によって生まれた新たな学習環境を活用し、県外の大学生を地域で受け入れる短期滞在型プログラム「ふるさとキャンパス」が16日にスタートする。関東圏などの大学生6人が白河市と楢葉町で生活しながら、地域の「食」をPRするプログラムづくりに取り組む。

 企画を思いついたのは、楢葉町のまちづくり会社勤務を経て、現在はフリーで若者の起業などをサポートしている堺亮裕さん(27)だ。堺さんは「オンライン授業なら地方でも生活できる。コロナの逆境を地域と関わる機会にして、学生の活気を課題解決につなげられないか」と、会員制交流サイト(SNS)で発信した。

 この考えに、白河市でカフェやゲストハウス「ブラン」を運営する青砥和希さん(29)と、東北の食材を活用した地域おこしなどに取り組んでいる千葉県の弘田光聖さん(25)が共鳴。学生がそれぞれの所属大学のオンライン授業を受けながら、楢葉か白河のゲストハウスやシェアハウスに1カ月滞在し、地域と交流しながら学ぶことができる研修プログラムをつくった。

 最初の1週間は、コロナの感染防止のため外出を控え、堺さんや青砥さんらから地域について学ぶ時間とする。2週目以降は、実際に生産者と交流したり、飲食店などを取材したりして活動する。最終的には、地域住民の意見も踏まえながら、自分なりの食のPRプロジェクトを発表することを目的とする。

 学生にとっては、オンライン授業では不足しがちな現場でのコミュニケーション能力を磨いたり、新たな土地で多様な価値観に触れる経験ができたりする利点がある。地域にとっても、学生の視点からふるさとの魅力を再発見してもらい、新たなまちづくりなどにつなげていくという効果が期待できるという。

 青砥さんは、地域に開かれた学びを重視しており「ゲストハウスは、一般の宿泊施設よりも『街に泊まる』という感覚があるのが特徴。地域の人も、地域に滞在して学んでいる学生と交流してほしい」と呼び掛けている。今回は白河市に4人、楢葉町に2人が12月15日まで滞在する。