環境配慮の取り組みなど共有 キャスネットジャパン年次大会

 
Zoomを使って開かれた年次大会で講演する小松所長(左)。右は中村副学長=いわき市、東日本国際大

 サステイナブルキャンパス推進協議会(キャスネットジャパン)年次大会が14日、開かれた。生分解性プラスチック「ポリ乳酸」を使った製品加工技術を開発した小松技術士事務所(いわき市)の小松道男所長が講演したほか、東日本国際大の関係者が環境に配慮した再生の仕組みづくりなどを事例発表した。

 同協議会は、省エネや二酸化炭素(CO2)削減などの環境活動と、環境教育・研究、地域連携を並行して取り組む団体で、同大やいわき短大、福島高専など国内の教育研究機関約40法人で構成。大会は東日本国際大を主会場とする予定だったが、新型コロナウイルス感染症防止のためビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で開かれた。

 小松所長は、SDGs(持続可能な開発目標)や深刻化する海洋プラスチックごみから生まれるマイクロプラスチックについて解説。温室効果ガス排出の低減と土に埋めれば水とCO2に分解されるポリ乳酸の製品化技術の有用性を強調した。

 菅義偉首相が「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」実現を表明するなど国内で地球温暖化防止に向けた動きが出ていることに「欧米を中心に世界で採用されてきた技術が、国内でも認められてきた」と期待した。

 ポリ乳酸や生分解性プラスチックの国内での普及可能性について「世界最先端の加工技術は持っているが、国内に製造供給するインフラが整っていない。欧米と協力して普及させていくのがいい」と考えを述べた。

 東日本国際大副学長の中村隆行福島復興創世研究所長代行は震災と原発事故からの再生の取り組みを紹介。米ハンフォード地域の経済再生を先導した民間調整組織「トライデック」を参考にした浜通り版トライデック構築について、「再生に不可欠な地域連携の在り方」とした。

 河合伸同大教授は被災地の耕作放棄地解消を目指す「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」について報告した。