「水素社会」福島からモデル パイプライン敷設など構想語り合う

 
本県と水素エネルギーの関わりなどについて考えを述べる(右から)猪狩副代表理事、根本社長、井出副知事、田中氏

 本県での水素エネルギーの可能性などをテーマにしたパネル討論会が14日、いわき市で開かれ、関係者が水素社会の実現に向けて構想を語り合った。このうち、猪狩謙二いわきバッテリーバレー推進機構副代表理事は大量の水素を供給するため、基地やパイプラインを構築する構想を語った。

 再生可能エネルギーや水素エネルギーの現状などを知ってもらおうと推進機構が主催、いわき商工会議所、福島トヨタ自動車の共催。猪狩氏のほか、トヨタ自動車で燃料電池車(FCV)などの開発責任者を務める田中義和氏、井出孝利副知事、根本克頼根本通商社長がパネリストを務めた。

 猪狩氏は水素利用の推進のため「いわき市小名浜付近に水素の基地を造ってパイプラインを60キロほど敷設し、運ぶ方法もある。パイプラインがあれば融通しやすい」などと考えを述べた。

 田中氏は本県で進む水素エネルギー関連事業について、「福島が日本に水素を広めるモデルになるという、夢のようなことが始まろうとしている。より早く軌道に乗って日本全体が福島の取り組みを参考にできるようになってほしい」と期待を込めた。根本氏は「新しいエネルギーの水素を産業として成り立たせたい」と自社で建設した水素ステーションへの思いを述べた。

 案内人を務める推進機構の庄司秀樹代表理事が「新しいイノベーションを地元の人たちが起こしていくことを発信していきたい」と述べ、井出副知事は「力を合わせてよりよい福島、モデルとなる福島をつくりたい」と話した。