「福高愛」深めて 校歌・応援歌を現代語訳、卒業生が冊子作成

 
田勢さん(左)と藤原さん(中央)に冊子を手渡した太田さん

 福島高を今春卒業したお茶の水女子大1年の太田朝弓さん(18)が、母校の校歌と応援歌の現代語訳などを収録した冊子「福島高校 校歌・応援歌 現代語訳集」を作成した。

 冊子には現代語訳のほか、学校行事や制服の変遷など福島高の歴史紹介も盛り込んだ。冊子は1年生280人に配布され、太田さんは「福高を深く知って『福高愛』を深めてほしい」と願いを込めた。

 太田さんは4月、新入生を対象に開かれる恒例行事「応援歌講習」が新型コロナウイルス感染症の影響で延期されたとの話を聞き、冊子の作成を決意した。太田さんは「応援歌講習で愛校精神の強さや伝統に引かれた。コロナ禍でも伝統を絶やしてはいけないと思った」と話す

 現代語訳の作業では、情景を細かく描写する歌詞が多いため時代背景を考え、全員が納得できるよう意識したという。また在校当時、新聞部だった経験も生かし、校内紙「梅章」の過去記事を参考にしたり、卒業生ら約10人に取材したりして、冊子を作成した。

 取材では長い時で1日当たり15時間を費やしたという。太田さんの熱心さに心を動かされた友人約20人も製本作業に協力した。

 贈呈式は10月30日に福島高で行われ、太田さんが応援団の田勢結奈さん(2年)、藤原颯真さん(1年)に冊子を手渡した。田勢さんは「ここまで詳しい解説は初めて。代々受け継いでいきたい」と話した。