「手指消毒スタンド」開発 金属加工の技応用、南相馬・シンコー

 
手指消毒スタンドを開発した田中工場長

 南相馬市の精密機械部品製造業「シンコー」は、新型コロナウイルス感染防止対策として使う足踏み式の「手指消毒スタンド」を開発し、今月、量産体制に入った。開発責任者の田中一秀取締役工場長(42)は「冬季の感染拡大に備え、市民の感染防止に一役買いたい」と話した。

 同社の金属加工技術を応用して製造し、12月にも販売を始める。アルミニウムとステンレスなどを加工して組み立て、多様な空間に合うシンプルなデザインとした。大小さまざまな形の容器を取り付けることが可能。子どもから大人まで使えるように、容器のノズル位置が65~105センチの5種類をそろえた。

 最大の特徴はペダルの踏み幅を手動で調節して、消毒液の噴霧量を調整できることだ。ペダルの踏み込み過ぎによる消毒液の過度な飛散を防ぎ、周囲を汚さないように設計した。販売価格は検討中。

 コロナ禍で製造業も苦境に立つが「地元医療機関の逼迫(ひっぱく)する状況を見聞きして、何かお手伝いできないか」という思いで9月に開発をスタートさせた。田中新社長(69)は「安全な環境づくりに貢献し、皆さんの喜ぶ顔が見たい」と話した。