福島県「児童虐待」最多1144人 19年通告、5年で17倍に増加

 

 虐待の疑いがあるとして、県警が昨年1年間に児童相談所に通告した子どもの数は1144人で、統計の残る2004(平成16)年以降、最も多くなったことが17日、県警のまとめで分かった。5年前との比較で約17倍に増加した。今年も10月末現在の通告人数は1047人となっており、昨年を上回るペースで推移している。

 県警少年課によると、昨年の1144人のうち、最も多かったのは、子どもの前で保護者が配偶者らに暴力を振るったりする面前ドメスティックバイオレンス(DV)により、子どもたちが心理的被害を受けるなどの心理的虐待938人。身体的虐待146人、育児放棄(ネグレクト)59人、性的虐待1人と続いた。

 通告人数が増加しているのは社会的な関心の高まりで110番通報などが増えたほか、県警が通告を徹底するようになったことも理由にあるという。

 一方、任意の捜査を含め、県警が昨年摘発した児童虐待件数は30件だった。今年も10月までに29件あり、昨年を上回るペースとなっている。今年摘発した事件の中には、いわき市で1月、中学生の子ども3人と母親が殺害された事件も含まれている。

 県警は「今後も児童の心身の安全を対面で確認し、通報を徹底していく」としている。